こんにちは。外壁・屋根塗装の新栄塗装工業、甲斐です。

皆さんは、ミース・ファン・デル・ローエをご存知でしょうか。

『神は細部に宿る(God is in the detail)』や、『少ないことはより豊かである(Less is more)』の言葉で有名な近代建築三大巨匠のひとりです。

彼の提唱した『ユニバーサル・スペース』という概念は、現代のオフィスレイアウトに大きな影響を与えたと考えられています。

鉄骨や鉄筋コンクリート構造の出現以前、建築物は厚い壁で仕切られていましたが、近代建築において構造物の強度をより高く保てるようになったことで、柱や壁の少ない広い空間が作れるようになりました。

ミースは、1956年にイリノイ工科大学の『クラウンホール』、1958年にガラス貼りの超高層ビル『シーグラム・ビルディング』を鉄骨造で建築し、それぞれについて内部に柱のない広い空間を設計。

現代のオフィスは、広い空間をパーティションで区切って使うことが多いですが、内部空間を限定せずに自由に使えるようにするコンセプトは、ミースの『ユニバーサル・スペース』という考え方が発端になっています。

建築は、絵画や彫刻などと同様に、アートのひとつのジャンルとして扱われることも多くなっています。有名建築物の鑑賞ツアーやユニークな住宅を紹介するテレビ番組も多数ありますね。

時代や社会とともに、考え方や流行が変化するという点でも、建築はアートだと言えるような気もしますが、実際にそこで生活をするという実用性が求められるという意味では、やはり単なるアートとは異なるように思えます。

外壁・屋根塗装職人としては、ミースの『神は細部に宿る』の言葉を肝に銘じ、小さな面積の塗りむらもピンホールもないよう、しっかりと技術の向上に励みます!