築年数が経つにつれて、家の外壁や屋根の劣化が気になる方も多いのではないでしょうか。
特に、雨に直接当たる部分の劣化は、雨漏りなどのトラブルに繋がることがあります。
今回は、そんな外壁の劣化を防ぐために重要な役割を果たす「笠木」について解説していきます。
□外壁における笠木とは?役割と重要性を解説
笠木は、手すりや塀などの一番上に被せる仕上げ材のことです。
ベランダやバルコニー、階段の手すり上部など、様々な場所に設置されています。
材質は、木材、セメント製、金属製、モルタル製、ガルバリウム鋼板など、場所や用途によって異なります。
*笠木の役割
笠木は、見た目だけでなく、建物を守る重要な役割を担っています。
1:防水性を高める
笠木は、雨水が直接建物に当たるのを防ぎ、防水性を高める役割があります。
特に、ベランダやバルコニーの笠木は、雨漏りを防ぐために設置されます。
2:外壁を守る
笠木は、外壁に雨水が直接当たるのを防ぎ、外壁の劣化や腐食を防ぐ役割があります。
雨垂れや雨染みなどの汚れも予防できます。
3:見た目やデザインを向上させる
笠木は、建物のデザイン性を高め、見た目を美しくする役割も果たします。
*笠木が劣化するとどうなる
笠木は、雨風や紫外線に常にさらされているため、経年劣化が避けられません。
劣化すると、以下の様なトラブルが発生する可能性があります。
1:剥がれや外れ
笠木が劣化すると、固定していた釘が抜けたり、下地が腐ったりして、笠木が剥がれたり外れたりする可能性があります。
2:外壁材や躯体の腐食
笠木が剥がれたり外れたりすると、雨水が外壁に侵入し、外壁材や躯体を腐らせる可能性があります。
3:雨漏り
笠木が劣化すると、雨水が侵入しやすくなり、雨漏りが発生する可能性があります。
□笠木の劣化とトラブル!そのサインを見逃さない
笠木の劣化は、放置すると深刻なトラブルに繋がるため、早期に発見し適切な対策を行うことが重要です。
1:笠木の劣化サイン
笠木の劣化サインには、以下のようなものがあります。
・笠木にひび割れや剥がれが見られる
・笠木が腐っている、またはカビが生えている
・笠木がグラグラしている、または浮いている
・笠木と外壁の間に隙間がある
・笠木にサビや変色がみられる
2:笠木の劣化を見逃さないために
笠木の劣化サインを見逃さないためには、定期的に笠木の状態をチェックすることが大切です。
・目視で確認する
笠木の状態を目視で確認し、上記のような劣化サインがないかチェックしましょう。
・触って確認する
笠木を触って、グラグラしている、または浮いているかどうかを確認しましょう。
・ハンマーなどで叩いて確認する
笠木をハンマーなどで叩いて、音がおかしい場合は、劣化している可能性があります。
3:笠木のトラブルを防ぐために
笠木のトラブルを防ぐためには、定期的なメンテナンスが重要です。
・塗装
笠木は、定期的に塗装を行うことで、劣化を防ぎ、美観を保てます。
・補修
笠木にひび割れや剥がれが見られる場合は、早めに補修を行う必要があります。
・交換
笠木が腐食している、または著しく劣化している場合は、交換が必要です。
□まとめ
笠木は、外壁を守る重要な役割を担っています。
笠木の劣化は、雨漏りなどの深刻なトラブルに繋がるため、定期的な点検とメンテナンスを行うことが大切です。
笠木の状態に不安がある場合は、当社のような専門業者に相談することをおすすめします。