屋根塗装をした後、雪止めが必要なのか、さらにそのメンテナンスが必要なのか疑問を抱いている人は多いですよね。
そこで今回は、雪止めの必要性と設置した後の維持、管理方法をご紹介します。
屋根塗装と共に雪止めが必要かお悩みの方、雪止めの設置をお考えの方必見です。

□雪止めは必要?

雪止めを取り付けることで多くのトラブルの可能性を防げます。
ここでは、もし雪止めをしなかった場合どんな問題が起きるのか解説します。

まず1つ目に、落雪によって破損事故が起きる可能性があります。
屋根下に置いてある物や車を破損してしまいます。
自宅の物であれば、自身で買い直したり補修したりすることで解決しますが、仮に隣の家の物や車に破損を与えた場合、損害賠償を請求されることもあります。
特に、車の破損となると、かなりの修繕費用を支払うことになります。

2つ目に、雨樋の破損です。
一般的に、雨樋は雨風に耐えられるように作られていますが、雪は重量があるため落雪によって破損させる可能性があります。
雨樋の破損は修繕費用に加え、もし気がつかなかった場合、雨漏りに繋がります。
二次被害の可能性を防ぐためにも、雪止めの設置が必要です。

3つ目に、人身事故の可能性があることです。
落雪が屋根の下を歩行中の人に当たった場合、怪我もしくは最悪の場合、死亡するケースもあります。
仮に、人に危害を与えてしまった場合、賠償問題になります。
人への危害を最小限にするためにも、雪止めは大切になります。

最後に、近隣トラブルです。
1つ目で紹介した通り、落雪によって隣の家の物を壊してしまったり、人に被害が出たりした場合、近隣トラブルに繋がります。
1度トラブルが発生すると、その地域に住みづらくなってしまいます。

これらのトラブルを避けるためにも、雪止めの設置は必須といえます。
雪止めを取り付けていれば防げたのにという後悔をしないためにも、雪止めの設置を考えてみましょう。

□屋根塗装の際に取り付けられる雪止めの種類は?

実際に、屋根塗装の際に雪止めを設置するとなると、どんな種類があるのでしょうか。
屋根塗装と共に取り付けられる3つの形状と、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて説明します。

*アングルタイプ

アングルタイプは、長い棒状の雪止めです。
3種類の中で、1番高い落雪予防効果を持っています。
しかし、屋根のタイプによっては少し目立ってしまいます。

*羽根つき

羽根つきタイプは、鳥の羽が広がった形をしています。
目立ちにくく、アングルタイプが設置できない屋根でも取り付けが可能です。
しかし、アングルタイプと比べて取り付ける際に間隔を開けて取り付ける必要があるため、落雪予防効果が低いです。

*扇型

扇型タイプは、扇のように下向きに末広がりの形状になっています。
また、大きさは大人の拳程度で、3種類のなかで1番小さい雪止めです。
屋根の隙間に差し込む方法のため、設置が簡単です。
しかし、小さいため落雪予防効果は1番低いです。
このタイプは、スレート屋根に取り付けられることが多い形です。

それぞれメリット・デメリットがあり、屋根の形状によっても設置できる種類は変わるため、自宅の屋根にあった雪止めを考える必要があります。

□雪止めを設置した後は?

雪止めは設置するだけで効果を発揮するのか、どの程度の管理が必要なのか気になるところですよね。
日々劣化していく雪止めだからこそ、本来の強度や性能を保つために定期的な点検や管理が必要です。
設置後は、どんな管理をすべきなのかご紹介します。

雪止めは設置するだけでも、落雪によるトラブルをかなり減らしてくれます。
しかし、屋根という太陽光や雨風に晒された位置に設置されている以上、点検・管理は必要です。
日々の自然環境によって、雪止めがきちんと固定されていなかったり、錆びていたりと耐久性が低い状態になります。

初めに、塗装メンテナンスです。
雪止めが錆びてしまうと、強度が下がってしまいます。
錆の発生と進行を防ぎ、雪止め自体の強度を保つために定期的な塗装メンテナンスが必要です。
塗装と塗膜保護のみならず、錆止め塗装をすることで、より耐久性を高められます。

次に、コーキング補償です。
全ての屋根材や雪止めは当てはまりませんが、扇型の場合は屋根材同士の間に差し込むという設置方法です。
この方法はズレが起こりやすかったり、屋根材の劣化によって問題が生じやすかったりしやすいです。
これを防ぐために、コーキング材を使用してさらに固定をしますが、数年ごとに固定がしっかりとできているか確認し、コーキング補修と補強をする必要があります。

最後に、雪止めの交換についてです。
錆が発生し、さらに進行している時は、塗装では対処できません。
雪止め自体の耐久性の回復はできないからです。
錆により赤く変色していることが確認されたり、変形していたりする場合は雪止め本体の交換が必要です。

この時、屋根材をどう管理するのかと雪止めの素材がそれぞれに合った物を選ぶことで全体のメンテナンスがしやすくなるため、検討することをおすすめします。

□まとめ

今回は、雪止めの必要性と設置した後のメンテナンスについてご説明しました。
雪止めを取り付け定期的に点検・管理を行うことで、さまざまなトラブルを事前に防ぐことに繋がります。
自宅の屋根の素材と雪止めの素材の組み合わせを検討することで、より安心安全に過ごせるよう対策できます。
屋根塗装を検討中の方は、雪止めの設置も一緒に検討してみてはいかがでしょうか。