家の顔とも言える外壁。
長年の風雨や紫外線にさらされ、いつしか色あせやひび割れが目立ちはじめたら、塗装リフォームを検討する時期かもしれません。
快適な住まいを守るためにも、適切な時期に適切なリフォームを行うことが大切です。
今回は、塗装リフォームの種類や費用、選び方、注意点などを分かりやすくご紹介します。
リフォームを検討されている方の参考になれば幸いです。
安心して暮らせる住まいづくりを目指しましょう。
塗装リフォームの種類と費用比較
外壁塗装の特徴と費用
外壁塗装は、既存の外壁に塗料を塗布することで、美観を回復させ、劣化を防ぐリフォーム方法です。
費用は、使用する塗料の種類や面積によって大きく変動します。
一般的な2階建て住宅の場合、40~100万円程度が相場ですが、高耐久な塗料を使用したり、シーリング工事が必要な場合は、さらに費用が加算されます。
塗料の種類としては、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、ラジカル、ハイブリッド無機、光触媒、無機などがあり、それぞれ耐久年数や価格が異なります。
例えば、アクリルは7~9年、フッ素は18~22年程度の耐久性があり、価格もアクリルが最も安く、フッ素が最も高価です。
シーリング工事は、サイディングの継ぎ目を埋める工事で、15~25万円程度かかります。
足場費用も別途必要で、20万円程度を見込んでおきましょう。
外壁カバー工法の特徴と費用
外壁カバー工法は、既存の外壁の上に新しい外壁材を被せる方法です。
塗装よりも耐久性が高く、断熱性や遮音性を向上させる効果も期待できます。
費用は、使用する外壁材の種類や面積によって異なりますが、一般的な2階建て住宅の場合、180~280万円程度が相場です。
外壁材としては、金属サイディング(ガルバリウム鋼板、アルミなど)や樹脂サイディングなどが使用されます。
ガルバリウム鋼板は、耐久性とコストパフォーマンスに優れているため、よく選ばれています。
カバー工法は、一度行えば30年以上はメンテナンスフリーとされるため、長期的なコスト削減につながる可能性があります。
外壁張り替えの特徴と費用
外壁張り替えは、既存の外壁を完全に撤去し、新しい外壁材に交換する方法です。
最も高価なリフォーム方法ですが、40年以上もの長期的な耐久性が期待できます。
費用は、使用する外壁材の種類、面積、下地処理の状況などによって大きく変動しますが、350万円前後が平均的な価格です。
雨漏りやシロアリ被害などで外壁が大きく損傷している場合などに選択されることが多いです。
外壁材としては、サイディングや金属系外壁材などが使用されます。
アスベストが含まれている場合は、特別な処理が必要となり、費用がさらに高くなる可能性があります。
各リフォーム方法のメリットデメリット比較
方法:メリット:デメリット:費用相場(2階建て住宅):耐久年数
外壁塗装:比較的安価、短期間で完了、色変更可能:耐久年数が短い、下地処理が重要、外壁自体の機能向上は少ない:40~100万円:7~22年
外壁カバー工法:高耐久性、断熱・遮音性向上、デザイン変更可能:高価格、工期が長い:180~280万円:30年以上
外壁張り替え:最も高耐久性、下地からの全面改修、大幅なデザイン変更が可能:高価格、工期が長い、大規模な工事:350万円前後:40年以上
塗装リフォームの選び方と注意点
家の築年数と外壁材の種類を確認する
リフォーム方法を選ぶ前に、家の築年数と外壁材の種類を確認することが大切です。
築年数によって劣化状況が異なり、適切なリフォーム方法が変わってきます。
外壁材の種類によっても、塗装、カバー工法、張り替えのいずれが適しているかが異なります。
築年数や外壁材の種類が不明な場合は、専門業者に相談しましょう。
専門業者への相談
専門業者に相談し、提案内容や見積もりを検討することが重要です。
見積もりには、工事内容、使用する材料、費用などが詳細に記載されていることを確認しましょう。
また、業者の対応や説明の分かりやすさなども検討のポイントです。
補助金・助成金の活用
自治体によっては、塗装リフォームに対して補助金や助成金が支給される場合があります。
省エネルギー対策となるリフォームや、地元業者への発注など、条件を満たすことで補助金が受けられる可能性があります。
お住まいの自治体にご確認ください。
契約書の確認とトラブル防止
契約を結ぶ前に、契約書の内容を十分に確認しましょう。
工事内容、費用、工期、支払い方法などが明確に記載されているかを確認し、不明な点があれば業者に質問しましょう。
トラブルを避けるためにも、契約書は大切に保管しておきましょう。
まとめ
今回は、塗装リフォームの種類、費用、選び方、注意点などを解説しました。
外壁塗装、外壁カバー工法、外壁張り替えのそれぞれにメリット・デメリットがあり、家の築年数、外壁材の種類、予算などを考慮して最適な方法を選択することが重要です。
補助金制度の活用も検討し、安心して暮らせる住まいづくりを目指しましょう。
また、契約書の内容をしっかりと確認し、トラブルを未然に防ぐことも大切です。
ご自身の状況に合ったリフォーム方法を選択し、快適な住まいを実現してください。