古いシーリング材が劣化し、ひび割れや剥がれが目立つようになっていませんか?
雨漏りの原因にもなりかねないシーリングの打ち替えは、建物の寿命を左右する重要なメンテナンスです。
そこで、この記事では、シーリング打ち替えの流れを、具体的な手順と必要な道具とともに解説します。

シーリングの打ち替えの流れ

既存シーリング材の撤去

まず、既存のシーリング材を丁寧に除去します。
カッターナイフなどを用いて、シーリング材の表面を切れ目を入れます。
その後、ヘラやスクレーパーを使って、古いシーリング材を剥がしていきます。
この際、下地を傷つけないように注意が必要です。
下地が傷ついている場合は、パテなどで補修してから次の工程に進みましょう。
完全に古いシーリング材を除去することで、新しいシーリング材との密着性を高めることができます。
既存シーリング材の撤去は、シーリング打ち替え作業における重要な最初のステップであり、丁寧な作業が後の仕上がりを大きく左右します。

マスキングテープの貼り付け

シーリング材を充填する箇所の周辺にマスキングテープを貼ります。
これにより、シーリング材が周囲に付着するのを防ぎ、仕上がりの美しさを保ちます。
テープの貼り付けは、シーリング材を充填する部分の形状に合わせて、丁寧に、かつしっかりと行うことが重要です。
テープの端が剥がれてしまうと、シーリング材が周囲に付着し、後処理に手間がかかってしまうため、注意が必要です。
マスキングテープの種類によっては、接着力が強すぎて下地を傷めてしまう場合もありますので、使用するテープの種類にも注意を払いましょう。

プライマーの塗布+シーリング材の充填

マスキングテープを貼った後、まずサイディング小口にプライマーを塗布します。しっかりと小口が濡れ色になるまで塗布することが、サイディングとシーリング材の密着性を保ち、防水性能を高める事に繋がります。

シーリング材をコーキングガンを用いて充填します。
この際、シーリング材を均一に、隙間なく充填することが重要です。
充填する量は、シーリング材の硬化後の膨張を考慮し、適切な量を充填するように注意しましょう。
また、シーリング材の種類によっては、充填する際の温度や湿度によって、作業性が大きく変わる場合があります。
シーリング材の取扱説明書をよく読んでから作業を行いましょう。

ヘラを使った仕上げ

シーリング材を充填後、ヘラを使って表面を滑らかに仕上げます。
この際、ヘラを適切な角度で当て、均一な圧力で押さえることが重要です。
ヘラの角度や圧力が不均一だと、シーリング材の表面に凹凸ができ、仕上がりが悪くなってしまいます。
ヘラは、シーリング材の種類や硬化時間に合わせて、適切なものを選ぶことが重要です。

養生テープの剥がし方

シーリング材が完全に硬化したら、マスキングテープを剥がします。
このとき、シーリング材が一緒に剥がれないように、ゆっくりと丁寧に剥がすことが重要です。
急いで剥がすと、シーリング材が一緒に剥がれてしまい、仕上がりが悪くなってしまう可能性があります。
養生テープが残ってしまった場合は、カッターなどで丁寧に除去します。

シーリング打ち替えに必要な道具は?

カッター

シーリング材を切断したり、マスキングテープを切ったりする際に使用します。
切れ味が良いものがおすすめです。

プライマー

シーリング材との密着性を高めるために使用します。
下地の種類に合わせて適切なプライマーを選びましょう。

シーリング材

建物の材質や用途に合わせて適切なシーリング材を選びます。
種類によって硬化時間や耐久性が異なるため、事前に確認が必要です。

コーキングガン

シーリング材を充填する際に使用します。
さまざまな種類がありますが、使いやすいものを選びましょう。

ヘラ

シーリング材の表面を滑らかに仕上げる際に使用します。
材質や形状によって使い勝手が異なるため、用途に合わせて適切なものを選びましょう。

まとめ

この記事では、シーリング打ち替えの流れと必要な道具について解説しました。
シーリング材の打ち替えは、建物の防水性や耐久性を維持するために非常に重要な作業です。
一つ一つの工程を丁寧に、確実に作業することで、長持ちする美しい仕上がりを実現できます。
この記事が、皆様のシーリング打ち替え作業の参考になれば幸いです。