雨樋は、屋根に降った雨水を集め、建物の外壁や基礎を雨水によるダメージから守る大切な役割を担っています。
しかし、その重要性にもかかわらず、日頃の点検やメンテナンスがおろそかになりがちです。
特に、築年数が経過した住宅では、雨樋に様々な不具合が生じやすくなります。
外壁塗装のような大規模なメンテナンスを行う際には、雨樋の状態も併せて確認し、適切な処置を施すことが、住まいの寿命を延ばし、美観を保つ上で非常に重要となります。

外壁塗装と雨樋メンテナンスのタイミング

外壁塗装と雨樋は同時に点検する

外壁塗装は、建物の美観を回復させるだけでなく、外壁材の保護という重要な役割も担っています。
一方、雨樋は、屋根に降った雨水を集めて適切に排水し、外壁や基礎への水掛かりを防ぐことで、建物全体の劣化を遅らせるために不可欠な存在です。
これら二つの箇所は、建物を雨水から守るという共通の目的を持っています。
そのため、外壁塗装を検討する際には、雨樋の状態も一緒に点検することが推奨されます。
雨樋に軽微な不具合があっても、外壁塗装の際には気づきにくいこともありますが、専門家による同時点検を行うことで、見落としを防ぎ、雨樋の寿命を延ばすことにも繋がります。

足場仮設の機会に雨樋もメンテナンスする

外壁塗装を行う際には、高所作業のために足場を設置するのが一般的です。
この足場は、外壁塗装だけでなく、雨樋の点検、清掃、修理、塗装、さらには交換作業を行う際にも必要となります。
足場の設置費用は工事費用の中でも大きな割合を占めるため、外壁塗装のタイミングで雨樋のメンテナンスもまとめて行うことは、経済的な観点から非常に合理的です。
本来であれば別々に行うと二度足場を設置する必要が生じ、その都度費用がかさみますが、一度の足場仮設で両方の工事を済ませることで、トータルコストを大幅に削減することができます。

雨樋の交換か塗装かどちらが先か

不具合が少なければ塗装で美観と保護を

雨樋に目立った破損やひび割れ、ジョイント部分からの水漏れなどの大きな不具合がなく、経年による色褪せが気になる程度であれば、塗装によるメンテナンスが有効です。
雨樋を塗装することで、外壁塗装と合わせて住まい全体の美観が向上します。
また、塗膜によって表面が保護されるため、紫外線の影響を軽減し、雨樋の耐久性を高める効果も期待できます。
外壁塗装の際に雨樋も同時に塗装することで、外観が新築のように蘇り、住まいへの愛着も一層深まるでしょう。

劣化や破損が多いなら交換を検討する

雨樋にひび割れ、割れ、ジョイント部分の破損や外れ、全体的な歪みなど、雨水の排水機能に影響を与えるような深刻な劣化や破損が見られる場合は、塗装だけでは根本的な解決にならないことがあります。
このようなケースでは、雨樋の交換を検討するのが賢明です。
雨樋を交換することで、排水機能が回復し、雨漏りや外壁、基礎へのダメージを防ぐことができます。
また、素材や形状を変更することで、より機能的で耐久性の高い雨樋を導入できる可能性もあります。

築年数で交換時期を決める

一般的に、雨樋の主な素材である塩ビ(塩化ビニール)や合成樹脂の寿命は、おおよそ20年から30年程度と言われています。
築年数が20年を超えると、素材の劣化が進み、ひび割れや破損などの不具合が発生しやすくなる傾向があります。
そのため、築20年を目安として、雨樋の状態をより慎重に点検し、不具合がなくても将来的なリスクを考慮して交換を検討する時期と捉えることができます。
特に、過去に大きな自然災害(台風、積雪など)に見舞われた経験がある場合や、強風の影響を受けやすい地域にお住まいの場合は、早めの点検・交換が安心に繋がります。

まとめ

雨樋は、建物を雨水被害から守る上で見過ごされがちな存在ですが、その役割は非常に重要です。
外壁塗装などの大規模なメンテナンスを行う際には、足場仮設の機会を捉え、雨樋の状態も併せて点検・メンテナンスすることが、コスト削減と住まいの長寿命化のために賢明な選択と言えます。
雨樋に大きな不具合がない場合は、美観の回復と保護のために塗装が適しています。
一方、破損や劣化が著しい場合や、築20年以上経過している場合は、雨水の確実な排水機能回復のため、雨樋全体の交換を検討するのが良いでしょう。
定期的な点検と適切なメンテナンスで、大切な住まいを守りましょう。