外壁塗装にはいくつかの塗装方法があることをご存知でしょうか。
手で塗る方法もありますが、特殊な機械を使用して塗装する方法の1つとして、吹き付け工法が存在します。
そこで今回は、吹き付け工法について解説します。
外壁塗装をお考えの方は、ぜひお役立てください。

□外壁塗装における吹き付け工法とは?

外壁塗装をする際における最後の工程として、仕上げの塗装が欠かせません。
その仕上げの際に使用されるのが、吹き付け工法です。
この工法では、スプレーガンと呼ばれる特殊な機械を使用します。
その機械についている専用の容器に入れた塗料を噴出することで、外壁に塗装していきます。

塗料の種類次第で異なるスプレーガンを使用し、噴出方法によっても異なるものが存在します。
その種類としては、エアスプレーガンとエアレススプレーガンの2つに分けられます。

まず、エアタイプの仕組みとしては、圧縮した空気を使用して塗料を微粒化します。
その種類はさらに3つに分けられ、重力式・吸上式・圧送式があることを覚えておきましょう。
そして、エアレスタイプのものは塗料そのものに高い圧をかけて噴射させます。
塗料を噴出する機械には、それぞれ異なる特徴があるため、使用方法に合わせて選ぶと良いでしょう。

□メリットについて

吹き付け工法を使用して塗装することには、いくつかのメリットが存在します。

1つ目は、仕上がりにムラが出にくいことです。
塗料を吹き付けることで、手で塗る場合と比べて仕上がりが均一になります。

ローラーやハケを使用して手で塗るとムラが出てしまい、それを好まない方もいらっしゃいます。
特に、ハケは跡が目立ちやすいため、外観を美しくしたいという方にはおすすめしません。
それに比べて、吹き付け工法を使用すると整ったきれいな見た目になるので、均一な見た目にしたい方は検討してみましょう。

2つ目は、工期を短縮できる点です。
吹き付け工法を使用することで、一度に広い範囲を塗装できます。
そのため、細かい部分を塗るのには適していませんが、広い部分を塗る際には作業がスムーズに進みます。
手で塗るよりも効率的に作業できるため、工期を短縮しやすくなります。

外壁塗装は天候や気候によって工期が長引くことがあるため、その期間を短くできるのは魅力的です。
平坦で面積が広い部分を塗装する際には、吹き付け工法を使用すると良いでしょう。

3つ目は、狭い隙間でもムラになりにくいことです。
吹き付け工法では、手が入りにくい狭い場所でも塗装できます。
手で塗る場合、ローラーが入らない場所にはハケを使用しますが、狭い場所をハケで塗るとムラができやすいです。
しかし、塗料を吹き付けることで狭い場所でもムラなくきれいに仕上げられます。

□デメリットについて

魅力の多い吹き付け工法ですが、そこにはいくつかの欠点も存在します。
そのため、この工法を使用したいとお考えの方は、欠点もきちんと理解しておきましょう。

1つ目は、養生に時間がかかることです。
吹き付け工法を使用すると、その勢いから駐車場や近隣住民の家といった汚したくない部分にまで塗料が飛散することがあります。

自分のものならまだしも、近隣住民の家や車などに塗料がついた場合は大きな問題になりかねません。
そのため、塗料が飛散しないように事前に多くの場所に養生しなければなりません。
また、強風の日や雨が強い日などは作業を見合わせる必要があり、天候にも左右されやすいという欠点があります。

2つ目は、近隣住民に配慮する必要があることです。
他の工法でも、当然、近隣住民への配慮は欠かせませんが、吹き付け工法の場合は特に注意が必要です。
空気を圧縮して塗料を吹き付ける機械を使用する場合は、人によっては騒音になるほどの音が発生します。

また、塗料が飛散して臭いにおいが近隣にまで広がることもあります。
それらの騒音や悪臭が原因となって近隣トラブルになる可能性もあるので注意が必要です。
トラブルを避けるためには、この工法を使用して塗装する際には事前に近隣住民に連絡しておくことが大切です。
そして、屋根塗装は遮るものがないため、周辺に建物がある場合は吹き付け工法を使用しないことがおすすめです。

3つ目は、職人の腕が必要になることです。
吹き付け工法を使用する際には、高い技術が必要になります。
そのため、技術のある職人さんがいる会社に塗装を依頼することが大切です。

当社は、屋根塗装や外壁塗装を長年に渡って行っております。
吹き付け工法を使用して塗装したい方は、ぜひ当社にご依頼ください。

□まとめ

今回は、吹き付け工法の特徴について詳しく解説しました。
吹き付け工法について正しい理解を深められたのではないでしょうか。
優れている点や欠点を把握した上で、どの工法を使用するか決めることが大切です。

何か疑問点がございましたら、お気軽に当社までご相談ください。
この記事がお役に立てましたら幸いです。