皆さんは、屋根塗装の周期、ご存じですか。
屋根塗装は、一般的に10年単位で行うのがよいとされています。
では、屋根塗装を行うのに適切な季節や時間はあるのでしょうか。
今回は、屋根塗装はいつ行うべきなのか、そして失敗しないための対策方法について紹介します。

□屋根塗装はいつ行う?

冒頭でもふれたように、屋根塗装は基本的に10年で行う必要があります。
使用する塗料によっては10年以上塗り替えしなくてよい場合もありますが、屋根の点検は10年経ったら行うことをおすすめします。

なぜなら、気づかないうちにひび割れや亀裂ができ、後々雨漏りにつながることもあるからです。
雨漏りといった実害が出た後だと、雨漏り以外にもコケやカビなどの被害が発生している可能性もあります。
そのため、劣化に気づかなくても、定期的な点検を行いましょう。

屋根塗装は、気温が5度以上、湿度が85パーセント以下であれば、いつでも行えます。
しかし、日照時間が十分に確保でき、湿気も低い春と秋が特におすすめです。
夏のゲリラ豪雨、冬の霧や霜は、作業の中断や工期の日程のズレの原因になります。
春と秋であれば、工期の日程が延びる心配も少ないです。

その分、春と秋は塗装希望者が多いです。
春か秋で塗装を行いたい場合は、早めに予約を取りましょう。

□屋根塗装の失敗例と対策

 

屋根塗装でよくある失敗事例と、その対策について紹介します。

*修理後に雨漏りが再発した

雨漏りの修理は、その原因を探る調査の後に行われます。
この調査を行う人と修理を行う人の間でうまく連携が取れていないと、雨漏りが再発する恐れがあります。
また、調査と修理が別の会社の場合、責任の所在が明らかにならず、臨機応変な対応をしてもらえないことも考えられます。

万が一ミスがあった時に素早く対応してもらえるよう、当社のような自社施工の専門会社を選ぶといいでしょう。

*塗装の色がイメージと違った

サンプルを見て選んだ色が屋根に塗ってみると違う色に見える、という失敗もよくあります。
これは、太陽の当たり方で色が違って見えること、そして大きい面積になると色がより明るく見えることが原因です。
試し塗りができないかを相談したり、自分のイメージに近い色で実際に塗装している屋根を見せてもらったりするといいでしょう。

塗料の色は、一度決めて塗ってしまうと、塗り直すには再度塗料代や工事代が発生します。
屋根塗装の費用は決して安くありません。
後から後悔することがないよう、色選びは慎重に行いましょう。

*ホコリや騒音で苦情が来た

屋根修理の工事の時に出るホコリや騒音で近所の方とトラブルになってしまった、という事例もあります。
このようなトラブルは、外壁塗装でもよく発生します。
工事が始まる前に、必ず近所へあいさつに行くようにしましょう。

また、足場に「飛散防止ネット」を必ず書けるよう、確認を取りましょう。
周囲にホコリや水滴が飛散するの防止できます。

*耐用年数より早く塗装が剥がれた

耐用年数が15年の塗料を使ったのに数年で塗装が剥がれた、というようなトラブルが起こることがあります。
これは、塗料の定着が不十分であることが原因です。
特にこのトラブルが発生しやすいのは、サビがあるトタン屋根の塗装です。
塗装前に行うサビを落とす作業が不十分だと、塗料の定着が不十分になってしまいます。

このようなトラブルの発生を防ぐために、作業途中の写真を撮影し、報告してもらうようにしましょう。
事前にチェックすることで、不十分な工事を防げます。

□屋根塗装で失敗した時にはどうする?

では、工事終了後にその失敗に気づいたときにはどうすればよいのでしょうか。
工事の失敗である場合は、塗装を行った会社にまずは相談しましょう。
塗装会社のミスであれば、対応してもらえるはずです。

・塗装に明らかにムラがある場合
・工事終了後すぐに不具合が生じた場合

このような場合は、まず塗装会社に連絡しましょう。
そして、工事以外の失敗は、まず自分自身で対処できないか考えてみましょう。
例えば、工事中のホコリや騒音で近所の方とトラブルに発展した場合は、自分で対処する必要があります。

塗装会社に連絡すべきなのか、自分で対処するべきなのかわからない、塗装会社と連絡が取れない、などという場合には、専門の機関に相談するといいでしょう。

・公共財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住まいるダイヤル」
・消費生活センター

上記のような専門機関があります。
自分では解決方法がわからない、というときは、専門の機関を頼るのも1つの方法です。

□まとめ

屋根塗装は、基本的に10年単位で行うようにしましょう。
屋根塗装に適する季節は春と秋です。
その分予約が埋まりやすいので、早めに予約を押さえるようにしましょう。

また、塗料の色がイメージと違ったり、ホコリや騒音で近所の方とトラブルになったりという失敗が起きやすいです。
慎重な塗料選び、工事前の近所への挨拶を忘れないようにしましょう。