窓の交換を考えている方におすすめしたい工法として、カバー工法があります。
カバー工法という名前を聞いたことはあるけれど、具体的にどのような工法なのかはよくわからないという方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、そもそもカバー工法とはどのようなものなのか解説した上で、窓ガラスやサッシの種類、工事に補助金を活用できるのかについても説明します。

□窓のカバー工法とは?

窓のカバー工法とは、窓を取り外した後に今ある窓枠の上から新しい窓枠を被せて、新しい窓を取り付ける工事のことを指します。
この工法は壁を壊さないため、クロスや床板などの張り替えも必要ないことが特徴です。

カバー工法を使用すると、以下のような問題を解決できます。

1つ目は、部屋の寒さです。
暖房を使用しても部屋が暖まらなかったり、暖まっても足元が冷えたりしている場合には、窓から熱が逃げてしまっている可能性があります。
窓から逃げていく熱に対しては、断熱性が高い窓にすることで改善を期待できます。

また、窓の隙間から冷気が入り込んでいる場合には、カバー工法で窓を交換することによって建付けの悪さを解消できるでしょう。

2つ目は、風通しの悪さです。
窓を交換すると、窓の開き方を変えられます。

一般的な引き違い窓は、対面に窓がなければ風が通りにくくなってしまうという欠点があります。
その結果、風が室内に入ってこないようになってしまい、風通しが悪くなってしまうのです。

そこでカバー工法によって窓を交換すると、開き方が変わることでより多くの風を取り込めるようになるでしょう。

3つ目は、デザイン性です。
十数年前までは、窓枠は白や黒などのアルミ色のものがほとんどで、窓にはあまりおしゃれさがありませんでした。

しかし、カバー工法で交換する際に使用する窓には新しいデザインのものもあるため、部屋をよりおしゃれにできます。

□窓ガラスやサッシの種類について

ここでは、交換する際に活用できる窓ガラスやサッシの種類を紹介します。

まずおすすめするのは、二重窓や複層ガラスの窓です。
これは、冬場に発生しやすい結露が気になる方におすすめです。
結露は、屋外の寒さにより室内の暖かい空気が冷やされて水蒸気が発生することで、窓の内側に水滴が付いてしまうことを指します。

そこで複層ガラスに交換すると、中間層が設けられることにより結露が防止されます。
また、二重窓も同じように熱の移動を少なくできるため、結露は発生しにくくなります。

次に、防犯ガラスやシャッターなどです。
一戸建ての場合には、空き巣の侵入経路の半分以上は窓からだと言われています。
そのため、窓の防犯対策が気になる方も多いでしょう。

防犯対策としては、防犯ガラスを使用すると良いでしょう。
このガラスを使用することで、ガラスを壊しにくくなるため、防犯性能が高まります。
そして、シャッターを設けると、その破壊に手間がかかることにより、空き巣の被害を未然に防げるでしょう。

最後におすすめするのは、ルーバーやシェードです。
西日や夏の直射日光などが気になる場合には、このシェードやルーバーなどを使用すると良いでしょう。

そうすることで、部屋の気温が下がったり、冷房の効果が上がったりすることを期待できます。

これらのように、窓を交換することで得られるメリットは多いため、紹介したような問題がある場合には、窓の交換を考えてみてください。

□窓のカバー工法に補助金を利用できる?

ここまでの記事を読んで、カバー工法を使用したいと思った方の中には、できるだけ少ない費用で工事したいという方が多いはずです。
そんな方におすすめするのが、補助金を活用することです。

ここでは補助金を1つ紹介するので、条件に合っている場合は活用を検討してみてください。

*長期優良化リフォーム推進事業

これは、国交省が推進している補助事業で、評価基準型・認定長期優良住宅・高度省エネルギー型の3つに分類されています。
その3つに関して、対象となる要件と補助額を解説します。

評価基準型では、長期優良住宅の基準を満たしていないものの、部分的に耐震性能や耐久性能、省エネルギー性能の向上が認められた場合に補助金を受け取れます。
この場合の補助額は最大100万円です。

認定長期優良住宅は、長期優良住宅の認定を受けた場合に補助金を受け取れるため、ご自身の家が長期優良住宅なのか確認することが大切です。
補助額は、最大200万円とされています。

高度省エネルギー型は認定長期優良住宅のうち、さらに省エネルギー性能を高めた場合に補助金を受け取れ、補助額は最大250万円です。

ここで紹介した補助金以外にも活用できる補助金はいくつか存在するため、気になる方はぜひ調べてみてください。

□まとめ

今回の記事では、カバー工法の概要や窓ガラスやサッシの種類、工事に補助金を活用できるのかについて解説しました。
カバー工法はメリットの多い工法である上に、窓の種類を工夫するとより多くの効果を期待できます。

気になることやわからないことがある方は、お気軽に当社までご相談ください。