快適な暮らしのために、住まいは安心できる空間でありたいですよね。
そのために、屋根塗装でのメンテナンスは非常に重要です。
しかし、屋根塗装のタイミングが分からず踏み切れないという方は決して少なくありません。
今回は、屋根塗装の適切なタイミングについてご紹介します。
屋根塗装を検討している方は必見です。

□使用される屋根材によって塗装の時期が異なる?

*金属屋根のトタン

トタンは、最近ではあまり使用されませんが、古い家では屋根材に使用されていることがあります。
金属屋根の一種であり、軽量で施工しやすく、雨漏りしにくいです。
一方、耐熱性や防音性の低さなどがデメリットとして挙げられます。
トタンの耐用年数は約30~60年です。

しかし、経年劣化により錆が発生すると、急速に浸食する可能性があります。
そのため、5~10年を目安に、定期的な屋根塗装の塗り替えが必要です。

*スレート

屋根塗装に使用されるスレートは、一般的に平板上が多いです。
スレートは軽量であるため、建物への構造的な負担が小さく、耐震性の向上に繋がりますが、耐久性や防水性の低さがデメリットとして挙げられます。
スレートの耐用年数は約20~25年です。

スレートの表面には塗装が施されていますが、劣化が進行すると素材自体に損傷が生じます。
そのため、5~10年を目安に屋根塗装の塗り替えを含むメンテナンスが必要です。

*セメント瓦

セメント瓦は、かつてよく使用されていましたが、近年ではあまり使われません。
セメント瓦は、セメントで成型された瓦であり、耐用年数が長いことやコストが抑えられることにより、人気が高かった屋根材です。
しかし、衝撃に弱く、割れやすいというデメリットがあります。
セメント瓦の耐用年数は約30~40年です。

耐用年数は長いですが、セメント瓦は塗装をしないと素材自体が早く劣化します。
そのため、5~10年を目安とした屋根塗装の塗り替えをおすすめします。

*海外発祥のガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、海外発祥の金属屋根の一種であり、美しくスタイリッシュな仕上がりが特徴です。
また、多くのメリットがあります。
耐久性が高く、加工も容易であるため、さまざまな屋根の形状に適応します。
さらに、軽量のため、建物への負担が少なく、耐震性の向上にも繋がります。

一方、ガルバリウム鋼板は金属屋根であるため、断熱性や防音性は低いです。
そのため、断熱や防音のための施工が必要です。
ガルバリウム鋼板の耐用年数は約30~40であり、屋根塗装の目安も10年~25年と長いです。

しかし、海沿いや高温多湿な環境の場合、劣化の進行が早いです。
錆びや腐食などの状況に応じて、屋根塗装の塗り替えを検討することをおすすめします。

*長い耐用年数をもつ粘土瓦

粘土瓦は、日本の伝統的な屋根材であり、日本瓦ともいいます。
無釉瓦と釉薬瓦に分けられ、どちらも耐用年数が非常に長いです
しかし、粘土瓦は他の屋根材と比べ高価であることや、重量が大きく建物に負担がかかりやすいことなどのデメリットも挙げられます。

また、日本瓦は特定のデザインに合わせる必要があり、屋根に合う建物のデザインが限定されます。
粘土瓦の耐用年数は50年~100年です。
素材自体が劣化しにくく、基本的に屋根塗装の塗り替えは必要ないため、非常に魅力的ですね。

□屋根塗装に適した季節は?

1. 雪が多い地域

雪の降る地域は、屋根塗装のタイミングとして夏が適しています。
気温が高く、塗料が乾きやすいためです。
しかし、工事中は基本的に窓を閉めるため、室内が暑くなるデメリットもあります。

また、雪の降る冬は避ける必要があります。
気温が5度以下になると、塗料が正常に硬化しないためです。
時間をかければ氷点下でも塗料が乾燥しますが、塗膜の劣化が早まるため、おすすめしません。

2. 雪の降らない地域

雪の降らない地域は、屋根塗装のタイミングとして春と秋が適しています。
ただ、気温が10度を超える場合はどの季節でも問題ありません。
冬は空気が乾燥しているため塗料が乾きやすいですが、朝は結露が発生するため避けましょう。
夏は高気温のため塗料が定着しやすいですが、気温が40度を超える場合は避けましょう。
金属屋根は45度以上となり、塗料に気泡が発生するためです。

3. 風や雨が多い地域

風雨災害が多い地域は、屋根塗装のタイミングとして春が適しています。
夏は梅雨や台風があるため、おすすめしません。
また、工事中は基本的に窓を閉めるため、夏は室内の温度にも注意が必要です。

□屋根塗装をするべきタイミング

1. 屋根が大きく劣化している

屋根材にはさまざまな素材が使用されていますが、それぞれ耐用年数が異なります。
屋根塗装を塗り替えることで、素材は長持ちします。
塗り替えを怠り、放置する劣化が進行し、屋根材自体を交換しなければならないこともあるため、注意が必要です。

2. 屋根にひび割れがある

ひび割れは、屋根の劣化が非常に進行していることを示しています。
また、ひび割れは雨漏りの原因にもなります。
この場合、部分補修をしながら屋根塗装を塗り替え、劣化を阻止する必要があります。

3. 雨漏りしている

雨漏りが発生している場合、屋根塗装だけで解決することもあります。
しかし、場合によっては補修や屋根自体の葺き替えが必要です。
また、雨漏りが複数の箇所で発生していることもあるため、状況に応じた対応が必要です。

□まとめ

今回は、屋根塗装の適切なタイミングについてご紹介しました。
使用されている屋根材によって耐用年数が異なるため、屋根塗装のタイミングも異なります。
また、お住まいの地域によって屋根塗装に適した季節があります。
屋根塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてください。